粛々と

きもの紋入れまつもとです

結婚式と言えば黒留袖ですね。既婚女性が着用する最も格の高い礼装です。五つ紋が入ります。

春日大社での婚礼

 「結婚式」は新郎、新婦の一生に一度の門出を祝う大切な場。

 出席者たちは「礼装」の着物、服を身につけるのがマナーです。新郎、新婦とその両親は、礼装の中でも格の高い着物を着用します。母親は着物の中で最も格の高い「五つ紋の入った黒留袖」を着用します。

 一昨年、姪の結婚式参列のため、奈良が誇る世界遺産「春日大社」へ家内と出かけました。JRと近鉄を予約してあったのですが台風のため運休。急遽、車での移動でした。道に迷いながらも無事到着。

 まず、通して頂いたのが、新郎、新婦、親族控え室となる「貴賓館」。伝統の重みを感じる佇まいです。丁寧にお茶が運ばれホッと一息。時間があったので屋外を散策。鹿がいます。鹿せんべいを買い、中学生の修学旅行以来の奈良を満喫。

厳かな雰囲気のなか 緩やかな時の流れ

 貴賓館に新郎、新婦が到着し、自由に撮影会。正礼装の両家の両親も揃い専属カメラマンによる撮影。身の引き締まるような雰囲気もありますが、緩やかに時は流れます。

 次に巫女さんから挙式の流れについて丁寧な説明がありました。そして、挙式が執り行われる社殿まで整列して花嫁行列。挙式は厳粛に行われるため、春日大社の指定業者以外は撮影禁止です。

 美容室での準備、厳粛な雰囲気につつまれる挙式までの流れ等々。その過程を踏んでこそ味わうことができる粛々とした結婚式。作られた演出ではない本物の良さを改めて知った一日でした。

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