描き紋

金沢市 きもの紋入れまつもとです

立春。初候「東風解凍」(はるかぜこおりをとく) 

春の始まりを知らせる七十二候の第一候目です。正月に能登半島地震があり大きな被害を受けましたが、日々、一歩ずつ前に進めることを願います。

3月16日の北陸新幹線 金沢ー敦賀間開業に先立ち、新規開業区間での一般向け試乗会が行なわれましたよ。2000人の定員に対し全国から15万人の応募があり、倍率75倍の人気だったようです。

描き紋

訪問着、附下、無地等に。抜き紋では正式すぎると思われる方に。地色や柄の雰囲気に合わせた色でお入れします。

「描き紋」という呼び名は他の地域では黒留袖、黒紋付のように予め、染め抜きされた場所に家紋を入れる事を言われるようです。

元々は私のひとつ上の世代の紋屋さんで、抜き紋の際、地色をきれいに抜く腕の無い方々が抜き紋の代わりにと考案したもののようですね。

この描き紋はあまり濃くなりすぎると下品になりますので、地色や生地の光沢等を見て、色を合わせることの加減が腕の見せ所です。

今日の一曲。
チャイコフスキー メロディーTchaikovsky ”Mélodie”Souvenir d’un lieu cher
ヴァイオリン:高木凛々子

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