縫い紋(刺繍紋)
金沢市 きもの紋入れまつもとです
紋入れの方法の一つとして「縫い紋(刺繍紋)」があります。紋としては略式にはなりますが、今でもファンが多く、「刺繍紋」を希望される方がいらっしゃいます。
刺繍教室
数年前、新聞に掲載されていた、カルチャーセンターの入会案内の「ひと針からの加賀刺繍」。
刺繍紋の紋型も依頼され何度も作ったこともありますから。私も、少し習えばできると安易に思い、早速入会。道具も一式揃えました。先生をはじめ、ベテランの受講生の方々からも手取り足取り教えていただき、時間があれば自宅でも課題をこなし、普通の何倍もの早さで基礎編終了。
縫い紋にチャレンジ
その頃には絹糸の織り成す日本刺繍の魅力に取りつかれていました。写生は得意ではないため友禅柄や墨彩画の本から図案を写し作品をいくつか制作。発表会も終わり、では、そろそろと本来の目的であった「縫い紋(刺繍紋)」。先生にもその旨を伝え、いろいろ意見も頂き、ハギレも刺繍糸も手打ちの針も追加で買いました。
さあ、いざ! これがねえ( ̄▽ ̄) まったく思ったようにできないのです。尖るところは尖らず、円いところはギクシャクと。紋に関してはプロである故の苦悩?いいえ、考え方の甘さでした。練習すればできるようになるかも?実は、そこにまでも至っていませんでした。
多くの刺繍職人のたゆまない努力により、今日まで伝えられた加賀刺繍は加賀百万石の伝統工芸です。そんな簡単にできるはずがないと痛感したと同時に加賀刺繍の奥深さを改めて感じました。
家庭の事情で教室に通う時間も無くなってしまいましたが、また必ず挑戦いたします。