丁子 家紋

金沢市 きもの紋入れまつもとです

こんなものまで家紋になったの?と思われたり、初めてご覧になった方は何なのか分からないかもしれません。

「丁子(ちょうじ)」という香辛料です。クローブとも言われ、ソースやカレーにも使用されています。

独特な香りが特徴で、江戸時代には香料として匂い袋の中に使われたり、体の内部の冷えからくる不調に対する処方に、生薬として扱われていました。

仏教では丁子は宝物の一つとされ、瑞祥的な意味も込められていたため家紋として用いる家が増えたようです。宝尽くしの図案の中にもよく見られますね。

九州地方に多い家紋のようですが、当店では時々紋入れの依頼がありますよ。お隣の富山県では、昔から生薬を使った薬の製造が盛んで、「丁子」が使われていたためと思われます。

今日の一曲。 
ヨハン・シュトラウス二世作曲 喜歌劇「こうもり」序曲です。

演奏はカルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団

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