椿
金沢市 きもの紋入れまつもとです
冬咲きの椿がきれいな花を咲かせています。椿は寒い冬に花を咲かせて、日本に渡ってくる冬鳥に受粉を助けてもらっています。虫による受粉よりも確率が低いので、椿は約2ヶ月間という長い期間、鳥の目からも目立つような赤色の花を咲かせ続けます。
椿の花言葉 「気取らない優美さ」「控えめなやさしさ」
椿 家紋
約40年間、着物の紋入れの仕事に携わっていますが、一度も椿の家紋の紋入れをしたことがありません。有名な紋帳の目次にもありませんね。
椿は古くから油や炭などの材料として使われてきました。観賞用として花道や茶道でも使われ、陶磁器や着物の文様としてもよく使われていますね。
椿油は保湿力が高く、ヘアオイルとして商品化されていますし、その名前のシャンプーもありますね。
椿の花は、花びらが散るのではなく、花ごと落ちるのが特徴です。その様が首を落とされたもののように見え、武将の間では不吉とされ家紋として使われる事がなかったようです。
逆にポトリと落ちる椿の花が安産をイメージすることができるため、安産の神様を祀る日本橋水天宮https://www.suitengu.or.jp/の神紋には椿の紋が使われています。
今日の一曲。大空と大地の中で/松山千春