金木犀
金沢市 きもの紋入れまつもとです
外に出ると金木犀の甘い香りがする季節になりました。
金木犀は三大香木のひとつです。春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀。
その強い香りは、遠くまで届くことから「千里香」とも呼ばれています。
花言葉は「謙遜」「気高い人」「真実」「真実の愛」
紋入れ
10月も半ばを過ぎましたね。コロナ禍、控えられていた呉服店の売り出し、問屋さん企画の消費者販売が盛んに行われています。
紋入れの仕事量も少しずつですが回復傾向にあるように感じます。この数年、仕事の技術において、小さな事ばかりですが、気づき、学び、改善を繰り返してきました。小さな事の積み重ねですが、ここ一番大きな力となりお客様に喜んで頂けるものと確信しています。
ドキュメンタリー番組で「神の手を持つ○○」と言われる凄腕の職人や医者が取り上げられていますが…
神の手なんてあるはずがありませんね。わたしはそう思います。
そのような方々は、人一倍見る事、聞く事、学ぶ事、練習、挫折、経験を通し、「才能がある」の一言では済まない程の努力の積み重ねがあったはずです。今も尚、それを継続しているはずです。その方々の中には「有頂天」な方はいませんね。
有頂天とは「仏教世界観で仏界を除く最高位の世界。三界(さんがい)(欲界、色界(しきかい)、無色界)の最高位にある非想非非想処天(ひそうひひそうしょてん)のこと。三界は有(う)ともよばれるので、その頂上にあるこの天が有頂天とよばれ、修行を究めた人がこの天に昇ることができるとされる。」とあります。我々がもしそうなったとしたら、それ以上の成長はありません。
如何なる時も、平常心で淡々と精進する事が大切だと心に刻んでいます。
今日の一曲。谷村新司 – サライ