家紋の好き嫌い

きもの紋入れまつもとです

家紋は戸籍に登録するわけではないので好きな家紋を付ければ良いと言われる方もいらっしゃいますが、家紋は各家に伝わる象徴で発展の印です。調べてみると面白い発見もありますよ。

仕立て上がりの色無地をお持ちになった方

 嫁ぎ先の紋を入れて欲しいのですが、好きな家紋ではないと言われます。そう言われると少々困るのですが…。

 紋名を聞くと「抱茗荷」 私の家内の実家の家紋と同じです。聞けば「食べ物だし、あまり好きな味ではないし、円くて嫌だ。」との事。

 深い事情があるわけではないようなので縁起の良いお話でも。

 「茗荷は古代では、邪気を払うもの、妙薬として使われていました。茗荷(みょうが)は神様、仏様の御加護を頂戴する、冥加(みょうが)に通じる意味もあると伝えられていて、邪気や邪念を払いのけるとても縁起の良い家紋なのですよ。」

 納得されました。それどころか、帰って姑さんに今の話を教えてあげると喜ばれていました。もちろん、「抱茗荷、抜き紋一つ紋」で承りました。

 家紋は、それぞれに素敵な由来がありますね。

前の記事

藤陰流定紋

次の記事

桔梗 家紋